インフォメーション

便秘症

 子どもの便秘は珍しいことではなく、10人に1人以上あると考えられています。母乳からミルクへ変えた時、トイレットトレーニング中、幼稚園や小学校に通いだしたころになりやすいと言われます。週に2〜3回未満の排便の場合、毎日排便はあるが排便量が十分でなくコロコロのウンチが数個出るのみなどの場合便秘症です。

 排便の時に痛い思いをするとさらに我慢してしまうようになり、便が腸にたまり、だんだん鈍感になり便を出したいと感じにくくなる結果、さらにたまってしまうという悪循環となります。

 朝にウンチをする習慣、ウンチを我慢しない、バランスのとれた食事、乳酸菌や食物繊維の摂取、体を動かして腸を活発に動かす、こまめな水分補給、トイレを我慢させないなど生活習慣を見直してみましょう。

 それでもよくならない場合は、薬による治療も行います。便を柔らかくする薬を使いながら、大腸を動かす薬、坐薬や浣腸などがあります。まずは浣腸や坐薬などでたまっている便塊を除きます。たまっている便を1週間程度で取り除いた後は、便を柔らかくする薬で便の水分を増加させて排便を促し、維持します。このような薬が無効の場合に刺激性下剤や漢方薬を用います。

 便秘は治りにくい病気の一つですし、再発もしやすい病気です。尿路感染症や遺尿などの原因となることもあります。治療は根気よく6か月から2年続ける必要がありますが、2歳未満に始める方が治りやすいと言われています。

たかが便秘思わずに、赤ちゃんの便秘にお悩みの方はぜひご相談ください。