はしかと百日咳のお話
愛知県において、今年になってからぽつぽつと麻疹(はしか)の発生が報告されています。
まだ流行と呼べるほどではありませんが、1歳になったら早めにMRワクチン接種を予定しましょう。また5歳以降で2回目の接種が済んでいないお子さんは早めに接種しておきましょう。麻疹(はしか)はMRワクチンを2回打つことでほぼ感染を防ぐことができます。
また今年(2025年)3月までの百日咳の累計患者数がすでに昨年1年間を超えて発生しており、日本小児科学会は注意を呼び掛けています。百日咳はワクチンを接種していない乳児が罹患すると無呼吸発作など重症化リスクが高く、死亡する恐れもあります。現在の定期接種では5種混合(以前は4種混合、3種混合)ワクチンの中に百日咳成分が含まれていますので、生後2か月になったら速やかに接種してください。
年長児や成人では、比較的症状は軽く初期は風邪とあまり変わりませんが、2週間以上症状特に咳が長引き悪化しやすくなります。定期接種で百日咳の免疫を得ても小学校就学前にワクチン効果が薄れてきてしまうため、小児科学会では任意接種として5ー6歳と11-12歳で3種混合ワクチンを追加接種することを推奨しています。接種により罹患するリスクは80~85%程度減らすことができると言われています。
(5-6歳では合わせてポリオの追加接種も推奨されています)
2025年4月11日 | 当院からのお知らせ