舌下免疫療法(スギ花粉症)
舌下免疫療法とは、これまでの対症療法とは異なり、アレルギーの原因となるアレルゲン(スギ抗原エキス)を舌の下に少量からおいて、だんだんと体を慣らして体質改善を誘導し、アレルギー症状を和らげる治療法です。5歳以上のお子さんから可能です。
これまでの治療でうまくコントロールできない方 |
まずはスギ花粉症であることの診断が必要です。
治療開始はスギの飛散している時期を避け、5〜6月頃に始めるのが良いでしょう。
舌下錠(シダキュア錠)を1日1回1錠、を舌の下に置き1分間そっとしておいた後飲み込みます。その後5分間はうがいや飲食はしないようにします。また、その後2時間は、運動や入浴は避けます。初めての投与は院内で行います。その後は毎日自宅で投与します。最初の1週間は少量で、2週目より通常量で投与をします。3か月くらい続けると徐々に効果が出始めますが、スギの飛散していない時期にも1年中、少なくとも3年にわたり毎日続ける必要があり長期間かかります。効果は7〜8年持続しますが個人差があります。
治療は途中でやめてしまうと効果がなくなります。一方で、服用の開始初期や服用直後、スギ飛散期は、舌下の後口の中のかゆみ・腫れ・のどの不快感・蕁麻疹などの副反応を起こす恐れがあります。
治療の中断、再開を自己判断せず、医師に相談しながら、十分な管理のもとで 根気よく行う必要があります。
2019年5月8日 | 専門外来(相談)