夜尿症
子どもの夜尿症(おねしょ)は、7歳でも10%程度にみられます。成長とともに治ることがほとんどなのですが、そのスピードはゆっくりで10歳になっても半数の子はまだ夜尿が続いている可能性が高いのです。年齢が高くなっても夜尿症がある場合、学校行事などの社会面での影響を生じたり、自尊心を持てなかったり、心理面の発達に影響を及ぼすといわれています。
夜尿症はご両親の育て方や子供の性格の問題ではありません。膀胱がいっぱいになっても目が覚めないという覚醒障害、膀胱の働きが未熟であること、夜間の尿量が非常に多いなどの要因が重なって発生します
就寝前2時間の水分摂取量、就寝前に十分排尿させる習慣、塩分コントロール、頑固な便秘の是正など適切な生活指導をうけることで自然治癒が2〜3倍高めることができるといわれています。
さらに必要であれば、薬物治療やアラーム療法(尿が漏れた瞬間に、大きな音量のブザーが鳴り本人を覚醒させることを繰り返すことで、排尿直前の覚醒を条件付けをさせる)を取り入れることで、自然経過を見るよりもより早く改善していくことがわかっています。
おねしょに悩んでいるお子さん ご両親、一度恥ずかしがらずにお話してみてください。当院でもピスコールを使用してアラーム療法を取り入れています。
ビスコール(www.pisscall.jp)
おねしょナビ(https://www.kyowa-kirin.co.jp/onesho/)
小学校に入ってもおねしょが治らない場合はぜひご相談ください。
2019年5月8日 | 専門外来(相談)