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赤ちゃんのスキンケア

 最新の研究によると、ピーナッツや卵白の成分が荒れた皮膚から侵入して、感作されてアレルギー症状を起こすという証拠が世界中から報告されています。皮膚疾患のない新生児に対し保湿剤を用いたスキンケアを3歳まで行ったところ、何もしなかったお子さんよりも食物アレルギーの発症が30%以上少なかったという報告がなされています。

アトピー性皮膚炎など湿疹のあるお子さんでも、スキンケアをこまめに行い、ステロイド剤や保湿剤を適切に使用してしっかり湿疹をコントロールすることがまず大事なことです。ダニやハウスダストは何処の環境でも空気中に含まれますが、やはりあれた皮膚から次第に吸収されてアレルギーが成立してしまうと、アトピー性皮膚炎も悪化しやすくなります。またアレルギーはアレルギーマーチと言って、ひとたび始まってしまうと年齢を重ねるにしたがって、湿疹→食物アレルギー→喘息・鼻炎と形を変えて進んでいくといわれています。

どの赤ちゃんも初めは皮膚が未熟で、湿疹ができやすくなります。まず、赤ちゃんの保湿スキンケアによって湿疹の発症を抑え、またはコントロールすることによりアレルギーを予防できる可能性が示されています。

当院では、赤ちゃんの健診時に、また湿疹のできた赤ちゃんにスタッフが個別にスキンケアのご相談、保湿剤の管理の仕方などのご指導をしています。
気軽にご相談ください。